HSPに向いている仕事と向いていない仕事

HSPが楽に生きる方法

「細かいことが気になりすぎて疲れた・・・」
「自分に合っている仕事はなんだろう?」

このような悩みは、HSPの特性を持っている方なら持っていると思います。
敏感で繊細なHSPは職場においてストレスを感じやすく、仕事を続けるのが難しい人も少なくないでしょう。
向いている仕事や続けやすい仕事、自分に合った環境を知っておくことで、あまりストレスをためることなく働き続けることができるようになります。
また、自分の性質を理解することも大切です。
この記事では、HSPに向いている仕事と向いていない仕事を紹介し、適職を探すためのポイントも解説します。

  1. HSPの特徴
    1. 主な特徴(DOESの4特性)
      1. D:Depth of Processing (処理の深さ)
      2. O:Overstimulation(過剰に刺激を受けやすい)
      3. E : ponse and empathy(共感力が高く感情の反応が強い)
      4. S:Sensitivity to Subtleties(ささいな刺激を察知する)
  2. HSPの強み
    1. 共感力が高くこまやかな気遣いができる
    2. 慎重で丁寧
    3. 誠実に仕事をこなし向上心がある
    4. 好奇心が強く情報収集が得意
    5. 感受性が豊かで思考が深い
  3. HSPに向いている環境
    1. 一人で黙々と作業できる
    2. 芸術的感性を活かせる
    3. 丁寧さや正確さを活かせる
    4. 専門性を磨ける
    5. 静かな環境でできる
    6. 人に寄り添える
    7. 仕事と生活のバランスがとれる
    8. 動物や植物など人間以外の対象に向き合える
    9. 在宅でできる仕事
  4. HSPに向いている仕事17選
    1. データ入力
    2. Webライター
    3. 文字起こし・テープ起こし
    4. Webデザイナー
    5. プログラマー
    6. ITエンジニア
    7. 動画編集
    8. 家事代行
    9. 清掃員
    10. ドライバー
    11. 配達員
    12. 図書館司書
    13. 心理カウンセラー
    14. 医療事務
    15. 経理
    16. トリマー
    17. 飼育員
  5. HSPに向いていない仕事
    1. イレギュラーが多い仕事
    2. ノルマがある仕事
    3. スピードを求められる仕事
    4. 他人との関わり合いが多い仕事
    5. 封建的な社風
    6. 残業が多く休みが取りづらい仕事
    7. 電話対応が多い仕事
    8. 匂いや騒音の刺激が強い仕事
  6. HSPと向き合う方法
    1. 自分が敏感になりやすい苦手な刺激を知っておく
    2. 自分の得意不得意を知る
    3. 自分のできないことを周囲に伝える
    4. HSPを自分の強みとして捉える
  7. HSPに向いている仕事の探し方
    1. 業界や職種ではなく、職種や働き方に重点を置く
    2. 自分の苦手と得意を知る
    3. 複数の企業を比較する
    4. 一人で考えない
  8. 働き方について視野を広げる
  9. HSPが仕事を長続きさせるにはストレスをためないことが大事
    1. 疲れないようにするコツ
      1. 自分と相手は全く違う人間だと理解する
      2. 相手の感情を変えることはできないと理解する
      3. 相手がやるべきことと自分の仕事をしっかり分ける
      4. 思ったことを率直に言うことも大事だと知る
      5. 責任を負いすぎず、無理をしない
      6. 自己否定をせず、自信につながる仕事をする
      7. 成果より仕事のやりがいを大切にする
      8. 一人で過ごす時間と空間を確保する
      9. 相手との適度な距離感を保つ
    2. 具体的な距離感の保ち方
  10. セルフケアを大切にする
  11. 自分に合った仕事を見つけてのびのびと働こう!

HSPの特徴

HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)は、生まれつき感覚や感情がとても敏感で、些細な刺激に気づきやすく、深く処理する気質を持つ人のことです。

主な特徴(DOESの4特性)

D:Depth of Processing (処理の深さ)

情報を深く処理する部位が活発なので、簡単に結論が出るような物事でも深く思考をめぐらせます。
じっくり観察して考える必要があるので、初めての人や場所で、行動を起こすのに時間がかかってしまいます。

O:Overstimulation(過剰に刺激を受けやすい)

物音、人混み、光、食べ物の味やにおい、身につけるもの、暑さや寒さなど、五感で受ける刺激に対して過度に反応します。
そして、相手の感情や周囲の雰囲気にも敏感です。

E : ponse and empathy(共感力が高く感情の反応が強い)

刺激に対する反応が強く表れやすく、深く共感できるため、涙もろく、また高い幸福度を感じることもできます。
完璧主義で、些細な間違いにも大きく反応します。

S:Sensitivity to Subtleties(ささいな刺激を察知する)

刺激を感知するセンサーが精巧で、人の髪型や服装、周囲の小さな変化に細かく気づきます。
変わったにおいがすると警戒したり、遠くの鳥の声が聞こえたり、地震を察知する人もいます。

このような気質ゆえ、刺激による疲れやすさや、環境の変化に適応しにくいといった「生きにくさ」を感じることがあります。
まわりに合わせようとして無理をしてしまうことや、刺激の多い環境では疲れやすく、常に頭をフル回転させている状態です。
HSPは病名や診断名ではなく、生まれつきの気質や特性を指す概念です。

HSPの強み

HSPはその特徴から、職場において非常にストレスを感じやすく、悩んでいる人もたくさんいます。
ですがその反面、HSPだからこその強みもあります。
自分に合った環境を見つけるため、まずはその強みを紹介します。

共感力が高くこまやかな気遣いができる

人の気持ちに自分ごとのように寄り添えるので、痛みなど感じていることに気づきやすく、思いやりがあります。
まわりの人が気づかないような変化を察知するので、相手が何をしてほしいかを推測でき、気配り上手です。

慎重で丁寧

HSPは物事を深く考え、ネガティブな思考になりがちなので、失敗しないようにいろんな方法を時間をかけて考える傾向にあります。
どんな失敗をするかを想定し、万が一問題が発生しても最小限に抑えられることもあります。

誠実に仕事をこなし向上心がある

HSPで真面目な人は、それ自体が長所と言えます。
期日や約束はしっかり守り、言い訳はせず、仕事を中途半端に終わらせたりしません。
その真面目さゆえ、必要な勉強や自己啓発など、成長につながる行動ができます。

好奇心が強く情報収集が得意

一度気になり始めると、自分で積極的に調べ勉強したりできるHSPは、仕事においてもスキルアップにつながる可能性を秘めています。
また、情報収集が得意なので、自分で情報を集めて解決することに慣れています。
普段は人前で話すことは苦手ですが、初めて関わる人には好奇心が勝り、質問するなどコミュニケーションを積極的に行える場合もあります。

感受性が豊かで思考が深い

想像力が豊かなHSPはクリエイティブで、興味を持ったことがあればとことん追及する傾向があります。
  「こうしたらどうなるだろう?」
  「本当にこのまま進めていいのかな」
ゆっくりじっくり他者よりも考え抜く力があり、普通の人には無い視点で、卓越した表現力を発揮できることがあります。

HSPに向いている環境

HSPは、周囲の刺激に過剰に反応してストレスを感じやすいという特徴があります。
そのため、自分に合った環境を選ぶことも大切です。
向いている環境を紹介します。

一人で黙々と作業できる

人との関わりにストレスを感じやすいHSPは、「職場の人間関係」や「人と接する業務内容」などに合わないと感じることが多いです。
1人でできる仕事なら自分のペースで働くことができ、通勤や人間関係のストレスを感じにくいです。
デメリットとして、自己管理能力が必要であり、また孤独感に襲われることもあるでしょう。
収入を得るまでに時間がかかる場合もあります。

芸術的感性を活かせる

HSPの中には、美的感覚に優れていて、絵やデザイン等の仕事に向いている方もいます。
美しいものに強い関心を持ち、芸術作品から様々なことを感じ取れるので、それを生かした芸術活動で表現してみるのもいいでしょう。
写真、動画、絵、文章、音楽など、「好き」を芸術で形にできるような仕事に就くのもいいと思います。

丁寧さや正確さを活かせる

医療事務や経理などは正確性の高さが求められ、ミスが許されない仕事でもあるため几帳面な性格のHSPは向いていると言えます。
また、ときにはスピーディーな処理能力や集中力、専門的な知識も必要な場合もあります。

専門性を磨ける

未来志向で向上心が高いHSPの中には、やらなければいけない勉強をしっかり頑張れる方が多いです。
勉強が好きかどうかは別として、自分の将来像に近づくために努力できます。
専門性の高い仕事の中に、税理士や会計士、ファイナンシャルプランナー、システムエンジニアなどがあります。
経験やスキル次第では独立することができ、体調に合わせて働き方を選ぶことができるので、知識を習得する過程においては苦労もありますが、専門性が高い仕事はおすすめです。

静かな環境でできる

観葉植物があるような、開放感のある落ち着いた環境だと心豊かに作業ができます。
常に電話が鳴っていたり、人の出入りが激しかったり、照明がギラギラしているような環境は向いていません。
図書館や博物館など、静かでゆったりした環境はHSPにはとても適しています。

人に寄り添える

アドバイザーやカウンセラー、介護福祉士、療法士などは、他者への共感力を生かせる職場です。
心の健康を支援する専門職が多いので、専門知識が必要な分野もありますが、傾聴力や心のケアを求められるので活躍できるでしょう。

仕事と生活のバランスがとれる

疲れやすいHSPは、残業や休日出勤が少ない職場が適しています。
職場にいるだけでストレスをためてしまう場合もありますので、できるだけ定時で帰り、家でゆっくりする時間を多く確保できる職場がいいでしょう。
仕事を切り上げることができる仕事を選びましょう。

動物や植物など人間以外の対象に向き合える

HSPは他者の心に敏感であるがゆえに、普通の人よりもコミュニケーションにストレスを感じやすい傾向があります。
そのため、人間以外の対象に向き合う仕事に就くという選択肢もひとつの手です。
トリマーや動物の飼育員などであれば、他者を気にせずに働ける可能性が高いでしょう。

在宅でできる仕事

自分の家で仕事ができれば、HSPにとってはストレスをあまり感じない環境といえるでしょう。
自分のペースで、自分の好きな時間に働くことができ、対人関係にも悩まされない理想的な働き方ができるかもしれません。
通勤時間もなく、パソコン1台でできるような仕事なら、自宅やカフェはもちろん、旅行をしながら働くことも可能です。
また、感受性が豊かなため、集中できる仕事環境であれば、創造性の高い仕事をすることもできます。
プライベートの時間も大きく確保できますが、収入が不安定だったり孤独感を感じたりするかもしれません。

HSPに向いている仕事17選

データ入力

完全在宅で、簡単なパソコン操作ができれば気軽に始めることができます。
そんなに難しくないので未経験でも安心です。

Webライター

この記事も、Webライターである私が書いています。
HSPは共感力が高いので、書く文章は読みやすいと言われています。

文字起こし・テープ起こし

セミナーや取材などの音声ファイルを文字に書き起こします。
集中力が必要ですが、データ入力同様、基本的なパソコン操作ができればそこまで難しくありません。

Webデザイナー

Webサイトをクライアントの意向によって見やすく、使いやすくデザインする仕事です。
HSPは1つのことを掘り下げて考えることができるので、相手の意向を反映し、期待以上のサイトを作ることができます。
勉強は必要ですが、コツコツ努力できるHSPには相性がいいでしょう。

プログラマー

プログラミング用語を使い、システムを動かすプログラムを構築します。
専門知識が必要ですが、上から降りてきた指示に従って黙々と作業するので、一人で集中して作業できます。

ITエンジニア

プログラマーもITエンジニアのひとつですが、「システムエンジニア」「インフラエンジニア」「Webエンジニア」など多くの種類があります。
共通して在宅勤務リモートワークOKな企業が多いので、人目を気にして働くことはありません。

動画編集

クライアントの依頼で、動画のいらない部分をカットしたり、テロップやBGMを入れます。
YoutubeやSNSの普及により、時間のかかる動画編集の需要がどんどん高くなっています。
スキルを身につければ在宅で黙々と働くことができます。

家事代行

お客様の家に訪問し、掃除や料理、買い物などさまざまな家事をサポートします。
日頃の家事スキルが生かせるので、主婦の方に人気があります。
人のお宅にお邪魔し顔を合わせるため、気を遣うこともありますが、一人で黙々と作業することができます。

清掃員

病院やオフィス、商業施設などの清掃員は、一人で作業する仕事です。
担当の仕事を黙々とこなすので同僚に気を遣うことはありません。

ドライバー

長距離トラックなど物流の仕事は、基本的に一人で行動する仕事です。
運転が多いので、景色が変わり飽きずに働けるという方もいます。
一人で行動したい方、運転が好きな方におすすめです。

配達員

宅配便などの配達の仕事は、人とのコミュニケーションも荷物をやり取りする時だけなので、あまり気にならないでしょう。

図書館司書

図書館で本文資料の管理、利用者へのサービスを行う専門職です。
司書の国家資格を有する方がほとんどのようですが、整理や分類、検索が得意であれば管内管理人や受付にも従事できるでしょう。

心理カウンセラー

心理学の知識やカウンセリング技法を用いて、悩みを抱える相談者の心理的な支援を行う専門家です。
共感能力の高いHSPは、相手の気持ちに寄り添い、的確な助言やサポートによって解決の手助けになるでしょう。

医療事務

会計やレセプト業務のほか、受付業務や患者様の相談に乗ることもあるでしょう。
コミュニケーションをとりながら相手に合わせた対応ができ、協調性のある方に向いています。
几帳面で淡々と作業をこなし、細かい気配りができるHSPにはやりがいを感じることのできる仕事です。

経理

会社のお金の流れを管理する重要な部署で、数字やデータに強い人材、責任感や倫理観も求められます。
HSPは学習意欲が高い傾向にあり責任感も強く、時間はかかるかもしれませんが問題解決能力もあるので向いているといえるでしょう。

トリマー

飼い主の要望に沿ってペットのトリミングやグルーミングを行う仕事です。
動物が好きであることと、専門的なスキルが求められます。
共感力があり思考力の高いHSPなら、飼い主の要望をうまくヒアリングし、満足のいくパフォーマンスができるでしょう。

飼育員

動物園や水族館の飼育員は、動物たちが健康に暮らしていけるように飼育を行い、来園者に興味を持ってもらうのも大切な仕事です。
動物に対して深い愛情を持ち、細やかなケアができる人が飼育員に向いています。
五感が鋭いHSPは、動物のにおいや鳴き声などに敏感に反応することができ、また動物に愛情を注げる方も多いので、飼育員として働くことが趣味や癒しになるかもしれません。

資格や経験、スキルが必要な仕事もありますが、できそうだなと感じる分野から上記以外の仕事も考えてみるのもいいでしょう。

HSPに向いていない仕事

イレギュラーが多い仕事

予測できることや準備しておけること、ルーチンワークであることがとても大事なHSPは、反対に予期せぬイレギュラーな対応は苦手な方が多いです。
  一例:飲食店のホールスタッフ、チームリーダーや班長・管理職

ノルマがある仕事

ノルマが多い仕事は「ノルマを達成しなければならない」というプレッシャーから、無理に働いてしまうことで精神的な負担がかかってしまいます。
  一例:営業職、銀行員、アパレル系、郵便局員、保険関係

スピードを求められる仕事

HSPにはミス無くこなせる強みがありますが、スピードを求められると丁寧すぎるあまり遅れてしまうこともあります。
  一例:製造業、仕分けやピッキング、飲食業

他人との関わり合いが多い仕事

HSPは対人関係による疲れを感じやすいため、営業で社外の人と頻繁に顔を合わせたり、業務や会議でたくさんの人と会話をしたりする仕事は苦痛に感じてしまう可能性が高いです。
  一例:接客業、コールセンタースタッフ、窓口・受付業務、営業職、販売職

封建的な社風

封建的で体育会系気質の会社では、挨拶や礼儀に厳しく、先輩後輩など上下関係に厳しい職場であったり、団結力を高めるための飲み会を定期的に開催している場合などがあり、なるべく避けた方がいいでしょう。
  一例:不動産、商社、金融、メディア関係

残業が多く休みが取りづらい仕事

無理をすると心も身体も疲弊してしまうHSPは、体調に合わせたスケジュールが組めるような仕事が向いています。
  一例:教職員、行政関係(警察や消防)、運輸業(鉄道・空港)、建設業、美容師

電話対応が多い仕事

電話対応は事務系の仕事で必要不可欠ですが、顔が見えない以上、通話相手の意図がわからす「怖い」と感じたり、対応を周りの人に聞かれていると思うと「どう思われてるんだろう」と不安になってしまう人もいます。
  一例:コールセンター、お客様相談のオペレーター、営業職、事務職

匂いや騒音の刺激が強い仕事

感覚過敏の特性を持つHSPの方は、匂いや騒音、光、温度や気圧に対して敏感なので、ほんの些細な刺激でも苦痛に感じる人はストレスの原因になってしまうこともあります。
  一例:ガソリンスタンドの店員、製造業、清掃業、溶接などの金属加工の仕事、高層ビルや航空関係など高いとどこでの仕事、建設業、鉄道関係

蛍光灯の光、パソコンやスマホなど電子機器の光は業務上どうしても避けられない職場が多いかもしれません。
HSPに向いていない仕事を紹介しましたが、その会社によって社風や環境が違いますので、職場見学させてもらうなど自分に合う企業かどうか確認させてもらうことも検討しましょう。
見学できたならば、働いている社員や見学担当者の就業環境も見ておきましょう。

HSPと向き合う方法

自分が敏感になりやすい苦手な刺激を知っておく

  • 大きな音
    外部からの刺激を過剰に受けやすいので、大きな工事の音や花火の音、サイレンなどの騒音に特に敏感です。
    大声で話す人や大きな音を立てる人は苦手な傾向にあり、ストレスを感じます。
  • 強い光がある
    鋭い感覚を持っているHSPは些細な刺激でも察知でき、強い光は頭痛がするなど体調に影響する場合もあります。
    視覚的に黄色やオレンジなどの暖色で少し暗めの光であれば、さほど気にならないでしょう。
  • 圧迫感
    「精神的なもの」「物理的なもの」どちらの圧迫感も苦手です。
    常に不機嫌、マウントを取ろうとする人、嫌味しか言わない人に対し、平和でいたいHSPは過剰に心配になって動けなくなります。
  • 予期せぬ事態
    HSPは規則正しいルーティンに安心感を感じます。
    環境の変化に弱いので、予想外のトラブルや予測していなかった出来事が起こると、思考コントロールを失いパニック状態に陥ることもあります。

自分の得意不得意を知る

得意なことと不得意なことを3つずつ書き出してみましょう。

得意なことの例

  • 相手に合わせた会話ができる
  • 得た情報を思慮深く分析できる
  • 危機管理能力が高い
  • 些細な幸せに気づける
  • 気配りができる
  • 多様性を受け入れられる

不得意なことの例

  • 雑談などの他愛ない会話
  • 大勢の人がいる場所
  • 人に見られる環境
  • マルチタスク
  • 怖い映画やドラマなどの映像
  • 五感を刺激するもの

3つずつ書き出せたら、それをもとにして自分に合った環境の仕事や分野を探してみましょう。

自分のできないことを周囲に伝える

家族や知人に、少しずつ自分ができないことや苦手なことを伝えていきましょう。
考慮してくれる人や、理解し気遣ってくれる人は必ずいます。
そうして環境を自分で整えていくことができれば、辛いことやストレスが少しずつ減っていきます。

HSPを自分の強みとして捉える

自分の性格や特徴を書き出し、ポジティブに変換してみましょう。
家族や友人に自分のいいところをあげてもらうのも手です。

マイペース → 他人に流されず自らのやり方やリズムを守って進めることができ、周囲に惑わされず冷静に判断できる
緊張しやすい → 常に用意周到に準備し、物事に真剣に取り組む
優柔不断 → じっくり考えることができ、ミスやトラブルを最小限に留められる
心配性 → 慎重でリスク管理能力が高い
頑固 → 芯が強く信念がある

短所は相反して長所にもなりえます。
見方や状況を変えればポジティブな強みとして活かせるのです。

HSPに向いている仕事の探し方

業界や職種ではなく、職種や働き方に重点を置く

フレックスタイム制やテレワークなど、今は多彩な働き方があります。
ワークライフバランスを重視した働き方は、HSPにとって最良と言えるでしょう。
「嫌なことよりも良いことの方が多い」と感じられるような職場を探すことが現実的なアプローチとなります。

自分の苦手と得意を知る

HSPと一言でいっても、人によって特徴はさまざまです。
まずは自分を知ることから始めましょう。
仕事の経験や日常生活を振り返り、自分の得意な作業と苦手な作業を紙に書き出して整理してみましょう。

複数の企業を比較する

選考を受ける際は1社だけでなく、複数の企業にエントリーしましょう。
1社に限定してしまうと、入社前に不安なことが出てきても、「この企業を逃したら後がないからここにしておこう・・・」と冷静な判断ができなくなってしまいます。
複数にエントリーし、それぞれの企業のメリットデメリットを比較することで、自分の適正な職場が明確になる効果があります。

一人で考えない

転職活動において、一人で考えないことはとても大事なことです。
一人で決めようとすると視野が狭くなって焦ったり、うまくいかないときに不安から冷静な判断ができなくなったりします。
知人や家族などの身近な人は、あなたの性格や強み・弱みを熟知している場合が多く、自分自身では見つけられない長所などを教えてもらえるかもしれません。
誰かに相談しながら活動しましょう。

働き方について視野を広げる

「働くなら正社員になるべき」「毎日決まった時間に出社すべき」と、自分の中でルールを作り視野を狭めてしまっていませんか?

  経験を積むためにアルバイトから始める
  フリーランスを目指すためにWeb業界の勉強をしてみる

など、どのように働くのが一番合っているのか、幸せでいるためにはどんな仕事がいいかを様々な角度から客観的に考えてみましょう。
ストレスをできるだけ最小限に抑え、人間関係や環境に疲弊してしまわないよう、無理せず自分に合った仕事を選ぶことが大切です。

頑張って適応しようとするのではなく、穏やかに働ける場所を選ぶことが重要なのです。
責任を負いすぎず、自己否定に陥らないよう、できる範囲で働くことを目指しましょう。
成果だけでなく、「誰かの役に立っている」という実感や、美しいものを作る喜びを見出すことも、充実感に繋がります。

HSPが仕事を長続きさせるにはストレスをためないことが大事

自分の体調や感情を適切に管理し、自身の能力を最大限に発揮できる状況を作っていくようにしましょう。
そうすれば、周囲に振り回されず自己のペースを保つことができるようになります。
自分の感情や思考を伝えていく表現力も重要なスキルのひとつです。

疲れないようにするコツ

自分と相手は全く違う人間だと理解する

HSPは相手の悩みが自分の悩みになり、それを自分が背負って問題解決しようとしてしまう傾向にあります。
また、自分のことのように心を痛めたり喜んだり、まるで他人の感情が自分の領域に侵入してきたように感じます。
他人の人生を生きてしまわないよう、曖昧な自他境界線をなくし自分を優先しましょう。

相手の感情を変えることはできないと理解する

相手の心が自分の心の延長のような感覚になりやすいHSPは、相手が自分の思うように変わらないとき、ストレスや苛立ち、怒りとなります。
相手の心の領域に踏み込むことなく、「自分にできることをしたり言っていこう」という希望を持って付き合っていくことで余裕が出てきます。
気持ちや感情を変えることはできないので、エネルギーの無駄遣いをしないようにしましょう。

相手がやるべきことと自分の仕事をしっかり分ける

HSPはいろんなことに気づきやすいので、職場で困っている人がいたら放っておけず、他人の問題まで背負い込んでしまう傾向にあります。
相手の機嫌や相手が抱える問題は相手の課題であり、あなたの責任ではないと意識します。
また、自分がいち早くフォローしなければという義務感を捨てます。
親切心が仇になることがあるため、「冷たい」と誤解される勇気を持ちましょう。

思ったことを率直に言うことも大事だと知る

HSPにとって、自分の思ったことや本音を素直に言うことは、生きづらさを解消していくカギになります。
心身の限界を防ぐため、自分の心を守るために非常に重要なステップです。
「イヤだ」と思っていいと自分を許し、感情のデトックスをしましょう。
これまでの怖い思いをしてきた経験から、本音が言えなくなってしまうHSPは多いですが、相手が喜ぶことだけを言おうとしなくてもいいのです。
言えないときは「逃げる」ことも一つの選択肢。
相手が理解してくれない場合や、どうしても言えない環境であれば、その場から離れ物理的に距離を置くことも有効な自己防衛です。

責任を負いすぎず、無理をしない

よく100%ではなく60%の力でいいと聞いたりしますが、本当にその通りなのです。
HSPはメールを一つ送るのにも一苦労で、「文脈はおかしくないか」「相手を不快にさせる言い回しになってないか」「誤解されないか」と気になることがたくさんあります。
本当はそこまで必要ないのに、一人で責任を負いすぎている傾向があります。
しなくてもいいことを決めて、作業に区切りをつけるようにし、自分を責めず割り切りましょう。

自己否定をせず、自信につながる仕事をする

HSPは、人の気持ちに寄り添える共感力、細かい違いに気づく観察力、誠実さ、深い探求心を持っており、これらを活かせる仕事を見つけるには特性を「強み」に変える環境選びが必要です。
そしてこれらを活かせる仕事は自己肯定感に繋がります。
刺激が少なく、個人の能力を発揮しやすい環境が向いています。
自分が疲れやすいことを受け入れ、無理をしないこと。
「なんとなく嫌な感じ」という違和感を無視せず、心地よい環境を自分を作りましょう。
小さな成功体験を積み重ね、今日できた小さな作業や気配りを自分で認めてあげてください。

成果より仕事のやりがいを大切にする

HSPが仕事において、「成果」よりも「やりがい」を大切にすることは、心身の健康を保ちながら長く働き続けるための有効な戦略です。
成果主義の環境は刺激が強すぎるため、疲弊してしまいます。
「この仕事は誰かのためになっている」という実感が、責任感や過度な気遣いによるストレスを軽減します。
自分のペースで納得できる仕事に集中する方が長く続けられるでしょう。
貢献の実感を得やすい環境が適しています。

一人で過ごす時間と空間を確保する

一人で過ごす時間と空間は、刺激に敏感な心身を休ませるための「必需品」であり、疲れをリセットし、感受性を良い形で発揮するためにとても重要です。
物理的な環境整備として、静かな場所でできる仕事は適しています。
また、「無理な誘いを断る勇気」「少しでも一人でいられる場所をみつける」「昼休みはできるだけ一人で過ごす」ということも有効です。
これは贅沢ではなく、自分をケアするための大切な習慣です。
「一人になりたい」という気持ちは、心身が疲れているサインと受け止め、自分を責めないようにしましょう。

相手との適度な距離感を保つ

相手との距離感を保つことは、疲れないようにする方法として一番即効性があり、またすぐにできると私は思っています。
HSPは共感能力が高いため、相手に深く寄り添う反面、疲れやすいです。
この特性を理解し、無理に合わせるのではなく、自分の心を守るための「距離」を意識的に作ることが、人間関係を楽にする鍵です。
「自分は自分、相手は相手」と割り切り、無理な共感や干渉を避け、物理的にも心理的にも境界線を引くことが大切です。

具体的な距離感の保ち方

  1. 自分と相手の境界線を意識する
    相手の環境や機嫌は相手の問題ととらえ、責任を感じすぎないこと
    「自分は自分、他人は他人」と心の中で唱える
  2. 物理的・心理的な距離を調整する
    合う時間や頻度を減らすなど、無理のない範囲で関わる
    苦手な相手とは物理的に距離を置く
    「これ以上近づきたくない」というパーソナルスペースを理解し意識する。
  3. 「ノー」と言う勇気を持つ
    相手の要求に無理に応えようとしない。
    「できません」と断ることは、自分を守る健全な自己主張と捉える。
  4. 「感情のラベリング」を活用する
    相手のネガティブな感情に巻き込まれそうになったら、「これは相手の感情だ」と心の中でラベリング(名付け)することで、消耗を防ぐ
  5. 「自分軸」で距離感を決める
    「相手がどう思うか」ではなく、「自分が今どう感じているか」「どのくらいの距離が心地いいか」を基準にする
    無理して仲良くしようとせず、無理のない関係性を長く続けることを目指す

とはいえ、HSPにとってこれらを実行していくのはとても難しいです。
わかっていても相手の心に共感しずぎたり、ノーと言えないことばかりかと思います。
ですが、少しずつ自分の状況を客観的に把握していき、「あ、今距離が近いな、消耗しそうだな」とわかるようになっていければ、それだけでも自他の境界を作る一歩になるはずです。
頭に入れておきながら生活するだけでも、だいぶ変わってくると思います。
実践しているうちに、時には「なんで自分はこんなにノーと言えないのか」とか、「どうしても人に合わせてしまって消耗してばかり」と悩むことも多々あると思います。
それでもそう気づけている自分を褒め、少しづつでいいので他人との距離をとれるようにしていきましょう。
相手の機嫌に振り回されず、自分自身の心に重点を置いてください。

セルフケアを大切にする

HSPは刺激に敏感で疲れやすいため、セルフケアは心身の回復とストレス蓄積防止のために必要不可欠です。
自分に合った方法を取り入れ、「セルフケアは自分を守るために必要」という意識を持つことが大切です。
セルフケア自体を罪悪感なく行うことが重要で、疲れを溜めずに自分らしく過ごすための土台となります。

おすすめのセルフケアを紹介します。

  1. 刺激の調整
    ・騒がしい場所を避け、自然の中で過ごす。
    ・ノイズキャンセリングイヤホンや、耳栓、アイマスクを活用する
     (我が家のHSPは小学生のころイヤーマフを使っていました)
    ・快適な寝具や心地よいパジャマ睡眠環境を整える
    ・就寝前のスマホやPCを控え、ブルーライトカット眼鏡を使う
    ・照明をやわらかくする
     (我が家のHSPは暖色いのちです)
    ・刺激になる人とは距離を置き、理解者との関係を大切にする
  2. 心身を休める
    ・瞑想、読書、入浴など、自分なりのリラックス法を見つける
     (我が家のHSPはマンガ本です)
    ・水の音を聞いたり、裸足で草の上に立ったり、星空を眺めたりして自然と触れ合う
    ・一人で過ごす時間と空間を確保する
  3. 感情のケアと自己肯定
    ・自分を責めず、「誰にでもあること」と受け止める
    ・良かったことや頑張ったことをノートに書き出し、感情の記録をつける。
    ・声に出して自分を褒め、優しくいたわる
  4. SOSのサインを理解し、頼る
    ・疲れや不調が続く場合は無理をせず、専門家(病院)への受診も検討する
    ・信頼できる人に「ただ聞いてほしい」のか、「解決策を考えてほしいのか」を伝えて話す

セルフケアはわがままではなく、自分を守りパフォーマンスを上げるための必要な行動と捉えましょう。
自分に合った方法を試行錯誤しながら見つけ、疲れる場面を減らす工夫を積み重ねることで、心地よく過ごすための土台を築くことができます。
音楽を聴いたり、お風呂に長めに浸かるなど、自分が気持ちよくなることを日常に取り入れることで、メンタルヘルスの問題を未然に防げる可能性が高くなります。

自分に合った仕事を見つけてのびのびと働こう!

「いかにストレスなく働けるか」という点が重要になります。
HSPには、深く考えてから行動する、刺激に敏感で疲れやすい、感情移入しやすい、周囲の微細な変化に敏感、といった特徴がありますが、その感じ方は人によって異なります。
自分に向いている仕事を把握するには、自己分析を行って自分の強みや弱みを理解することが大切です。
しかし、自分では気づくことができない特徴もあるので、専門家のアドバイスや家族、知人に相談し、一人で考えないようにしましょう。
我慢するのではなく、常に自分の気持ちや体調を意識し、できるだけストレスがない働き方を見つけてくださいね。
就職、転職を考える場合は、HSPの特徴を活かした強みを把握すると、自分に合った仕事や職場を見つけやすくなります。
焦って決めてしまわないよう、複数の企業を比較することも大事です。
生きづらさを感じやすいHSPですが、焦らず無理せず、自分を理解してあげて、ストレスなく生活できるようにしていくことを考えましょう。

HSPの特性は個性の一つであり、弱点ではなく強みです。
よく働き、熱心で真面目なHSPは、職場で大きなストレスを抱えてしまいがちですが、一方で上司からの評価も高いことが多いのです。
適した環境で自分の力を存分に発揮できれば、職場で最高に輝く必要な人材になりえます。
 
自分に合った仕事がなかなか見つからない場合は、まずアルバイトなどからはじめ、経験を積みながら自己理解を深めていきましょう。
うまくいかなかったり焦ったりすることもあると思いますが、いつだってどんなときだって何とかなります。
自分自身をそんなに追い込まなくても、そんなに頑張らなくても大丈夫ですよ!
 
この記事が、悩んでいるHSPの解決に少しでもお役に立てれば幸いです。
繊細で優しい天使さんたちが穏やかに自分らしく過ごせますように。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。